2019年4月26日金曜日

最近のこと、り


入所することにしたと、ご本人から聞いた。
 
しっかりされていて、体力もあって、ご自宅で一人で生活することはまだまだ可能にも思われたけど、ご本人は身近な人の例を出しながら「あの人は時期を逃したわね(入所するのが遅いという意味)」などとお話されることもあったから、あるのだと思った、この方の「ここ」というタイミングが。誰かが「まだ平気じゃないですか?」と言えば、わかってもらえない感じだけが届いてしまうように思えた。
 
「お友だちになれそうだったのに、ごめんね。」とおっしゃった。ごめんねと言わせてしまった。
 
 
これから訪問をすることになった方のお宅に、契約で伺った。ケアマネージャーはその方との付き合いが長く、わたしは初対面。
 
ごあいさつをして、リビングへ案内していただいて、改めて名刺を渡してごあいさつをする。
 
と、何となく不安そうにこちらを見つめる、ように見えた。
どうしようか、どんな価値観をお持ちかはまだ分からないけど、
「この人で大丈夫かしら…という感じでしょうかね」と、笑って話しかけてみた。
笑ってくださったけど、そうねという感じにも思えた。
その方に比べたら若いのだし、女性であるだけで頼りなく思う方もいる(逆もしかり)。知らない人が家に出入りすることになる不安は少なからずあるはずだし、運悪くわたしは前髪を切りすぎている。関係ないかもしれないけど。
 
「たぶん大丈夫だと思うけど、何かあったら連絡くださいね」と、帰り道にケアマネージャーが言ってくれた。きっとわたしに直接何かを言える方ではないような気がしたので、「ありがとうございます。そちらに連絡があったら遠慮なく教えてください。」と伝えた。
 
 
サクラマンテマという花を分けていただいた。
 
ご自宅の庭で育てていた植物を、管理するのがもう大変で辛いとのお話だった。「処分してしまおうかと思ったけど、でも生きているから」と。
ビニール袋に新聞紙を敷いて、自転車のかごに載せてくださった。
 
暑い日だったので、少し弱ったように見えたけど、事務所の空いていた鉢に植え替えて、ほかの植物の間に、前からあったように感じられる場所を探して置いた。
 
ほかの鉢と合わせてお水をあげたら、うっそうとした感じが増して
「紫もピンクも黄色もあって、きれいね~」と、バスを待っている方が声をかけてくれた。

0 件のコメント:

コメントを投稿