以前にあったご依頼のお話です。
ケアマネージャーから「今日の夕方から入れないか」とお電話がありました。
毎日、朝晩と。
もしかすると、と思いましたが、予想の通りターミナル期の方でした。
急に状態がかわって、至急で体制を整えていると。
週末のお電話だったため、おそらく大きな事業所は受付をされていないのだろうと思い、自分たちがケアに伺うことの意味が大きいと感じました。
通常であれば「相談してからお返事します」とお伝えし、サービス提供責任者(サ責)でシフト等含め相談を行いますが、この時は「なるべく入れるようにします」と付け加えました。
誰がどう動けばほかの利用者さんに迷惑をかけることなく訪問できるのかをメモしてから、少しごり押し気味で、電話でほかのサ責と相談をしました。そしてケアマネージャーへ承諾のご連絡。
「冗談もおっしゃっていたのにね。」
その方は、わたしたちが訪問に入る前に、ご逝去されました。
「でも、会えた。お会いできた。」
契約に伺ったときに少しお話することができた、その時間が思い出されました。
次の日。事業所会議で、多少の無理をしてでも訪問するべきだと強く出ていたことを指摘されました。「なんで行ったほうがいいと思ったの?絶対という感じがした。」と聞かれましたが、責められているとは思わなかったので、少し考えました。でも浮かんだ答えはひとつだけで、「今会わないと会えないと思ったから。」でした。
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