2016年6月3日金曜日

『ピリとパリは、やっぱりなかよし』

ご近所さん(小3)が遊びに来た。
めずらしく静かにしているので、こちらも仕事に集中。しばらくすると、「ねぇお話つくったよ」と声をかけてくれた。

なのにわたしと来たら、パソコンと書類と数字と格闘しており、「おー」と声だけの返事をして、パソコンをパチパチ。

「じゃーねー」と言う声が聞こえて、「あ…」と彼女がいたあたりを見ると、大きな黒板の真ん中にぎっしり文字が敷きつめてあった。
 
 
ずいぶん字がきれいになったな。
黒板の向かいに座って、その「お話」を読んでみる。途中で終わっていて、でもなんだかとてもいい。登場人物の名前がいいし、あんまり説明しないのもすごくいいなぁと思った。わたしだったら、なんでケンカしたかとか書いてしまいそう。もっともらしく、うんうんと言ってもらえそうなことを。

 

続きが読みたいとその子に伝えたら、しばらくしてからまた書きにきてくれた。

 

 

事務所に来る人来る人に「ねぇ、これ読んだ?すごくいいの。」と言うと、端がぴしっと揃っているところがいいねとか、文字の大きさに強弱があるのがいいとか、それぞれ好きなところがあるみたいでそれもまたいい。

次の次の日くらいに「あれ、すごくよかった!」と伝えると「うんー」と別の遊びに夢中みたいだった。

 


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「ピリとパリは、やっぱりなかよし」
 
 

むかしむかしあるところに、ピリとパリがいました。

ピリは女の子で、パリが男の子でした。

2人はいつも一緒にいました。

 

ある晩のこと、ふたりはケンカをしました。いつも仲良しなのにはじめてケンカをしました。

それからあるとき仲直りをしました。

 

その時、とつぜん鳥がきました。

何をしているのかなぁとふたりは悩んでいました。近づいて見ようと思ったら、逆に鳥が近づいてきました。

 

見てみると、カラスが小鳥を追いかけていました。

ふたりはそれを見てかわいそうだなと言いながら助ける方法を考えはじめました。それでふたりはいい方法を思いつきました。ふたりの方法は全くおんなじでした。

 

それでふたりは力を合わせてカラスを追い払いました。小鳥は楽しく暮らしました。
 
 
 
 
(改行や句読点など、修整しています)

 

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