2016年9月19日月曜日

思わせぶり

仕事柄、移動中の日焼けは避けられない。
日焼け止めを塗っても、入浴介助中の汗や雨で流れてしまうこともしばしば。
長袖やサンバイザーで防いでいるヘルパーさんを見ると、偉いなぁと思う。
そのため、夏が終わるころには結構いい色に仕上がる。


さて、先日のこと。
訪問の間に少し時間が空いたので、
近くのドラッグストアへ足りなくなった日用品を買いに行くことにした。

駐輪場に自転車を停めていたら視線を感じて、ちらっと横を向いた。
おじいちゃんに少し足を踏み入れたくらいのおじさんが、
太陽のような力強い笑顔で、うれしそうにこちらを見ている。

ん?どこかでお会いしたのかな。
誰かのご家族・・・かな。
いや、えっとやっぱり初めてお会いする方のような・・・。

自転車の位置を直すふりをしながらチラチラ見てみるけど、
おじさんの視線は一向に変化なし。ニカーッとしてる。


うん、とりあえず会釈をして、それでお店に入ってしまおう。
その作戦で横を通り過ぎようとしたら、

「あー、よく焼けてる!それによく鍛えている、うんうん。」と、満足げに確認され、
「あんた、何の選手だ?何かの選手だろう?!」と、うれしそうに声を掛けられた。


ひゃー!
焼けているのはお仕事柄なんです!
背が高いけど、運動神経は悪いし、腹筋もできないんですっ!
と心の中で叫びながら、

笑顔で「違います~」と手を振って、立ち去ろうとするも、

おじさん、
「いや、絶対そうだ。いや~、よく焼けてる!」と背中に向かって話し続ける。

違うんです、違うんです・・・あー・・・・
と思いながら、笑顔で手を振って店内へ。


おじさん、うれしそうだったな。
できればバンテリンとかサポーターとか買ってる姿を見せてあげたいけど、必要ないから、
ささっとトイレットペーパーを買って再会しないように帰ろう。


思わぬネタができた、そんな晩夏の午後でした。
(え)

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