2016年10月5日水曜日

まちの名店

「訪問介護ことり」がある、国分寺市東元町商店会には、
えっと、何と言いましょうか、個性豊かな面々がいらっしゃいます。へへへ。

お祭りやお祭りやお祭りで、いっしょに汗水流す機会はよくあるのですが、
意外とゆっくりお話しすることはありません。
それでも顔をみれば「おー!」と片手を挙げて道路の向かいから声をかけてくれたり、
事務所の明かりがついていたからと立ち寄ってくれたり、
おすそ分けをし合ったり。えぇ、大好きです。国分寺が。


ある日のこと。
まちのカフェレストランに、今年もぶんぶんうぉーくのことで伺いました。
国分寺産の野菜をつかった「地場野菜deグルメ」改め「こくべジ企画」に今年も参加していただけることになり、その特製メニューの撮影をするためです。

お客さんの少ない時間帯をあらかじめ確認して行ったので、その特製メニューの話などをゆっくりと。
そのうち、話すこともなくなって、お互いの仕事の話になりました。

結論を先に言ってしまうと、
その後に話してくださったことを聞いて、わたしはそのお店もそのご夫婦のことも大好きになりました。このまちに、こんなお店があってくれてよかった、と。


長い間続いているそのお店は、お客さんのほとんどが常連さんだそうで、
「だから、あの人最近顔見ないね。どうしてるかな、という話もできるんだよね」、と奥さま。
「こういう店だからさ、顔見て年寄りだったら塩をちょっと減らすとかね、柔らかくするとかさ、そういうことができるんだよ。」とマスター。
うわぁ、いいですね。そういうのがいいですよね、とうなずく。
心の中では、こんなお店本当にあるんだな、こんな近くにあったんだなとホクホクしてくる。

「そういえばさ」と奥さま。「風邪ひいてるから、おじや作ってよって人もいたよね。」
「あとは、天丼のリクエストが来たこともあったなー。」とふたりは笑い出しました。
洋食が売りのお店なのに、おじやに天丼。
このお店があることで、生きやすくなっている人いるんだろうなと思いました。

「マスターは何でも作れちゃうから」と目くばせする奥様。

「まぁ、混んでるときはできないけど。でも、俺は客だぞって人はいないよね。大体混んでいるときは様子を見計らって、”ごめん、ちょっといい?”って感じだね。」



帰り道、「あんな話を聞けるとは思わなかったね」「また行こうね」と話しながら事務所に向かいました。

国分寺、とってもいいまちです。
このまちで年をとりたいなと思いました。

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