2016年7月11日月曜日

折々のことばより

朝日新聞の朝刊に連載されている「折々のことば」。
何となく、やはり、介護にまつわる言葉に目が行ってしまう。
いくつか。


2015.7.8
「やっぱり年上かのう」  泉重千代
 
かつて世界最年長の男性としてギネス記録に登録された泉重千代さんが「好きな女性のタイプは?」と聞かれ、こう答えたという。

ユーモアで世界は変わる!



2016.5.5
「ねえ、チキンのヘリコプターに乗ったらなあに?」「そんなのに乗ったら、おズボンが油だらけになっちゃうぞ」    菅原和孝


人類学者は、調査でアフリカに同行した自閉症の長男と一日に何十回とこの問答を繰り返した。
そして不思議なこの質問を、彼にすっとさしのべられ、その腕をとらえて離さない息子の「手」と同じものと感じた。語らいの中で人は他者とのつながりを確かめる。歌唱と同じで、意味ではなく身体を通して支えあう。「身体の人類学」から。


例えば、
朝4時に「おなかがすいた」と起こされる。6時になると「ご飯はまだか」。
朝食が済んでの、10時「まだ食べていない。ご飯を食べさせてもらっていない」。



例えば、
「身体が痛い」と。どこが痛いか、わからない。動かそうとすると「痛い、あほ」



「おなかがすいた」は、おはようの挨拶かもしれない。
「痛い、あほ」は、つたわったぬくもりなのかもしれない。



ちがうかもねー。

でも、一つの視点、自分の考えだけだと、固い壁になってしまう。
受けた言葉を、跳ね返してしまうだけ。



ユーモアを持とう。
世界は、もっとやわらかく、豊かである。





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