2016年7月20日水曜日

ちいさなひまわりの話


ちいさなひまわりの話。

























たんぽぽよりもちいさなひまわり。

冬、ことりさんたちのごはんとして、用意したひまわりの種。

女の子が遊びに来て、その種を植木鉢に植えた。


咲くのかな?
どーだろうね。


大きくなるのかな?
どーだろうね。



春になり、芽がでてきた。

芽が出てきて、よろんだ女の子は、水をたくさん上げた。

でも、その鉢植えには大切な木が一緒に生えていて、春にはあまり水をあげないのがいいらしい。

ぼくは、あまり水をあげないでねと強い口調でいうと、女の子は水を上げなくなってしまった。


ひまわりと女の子、ごめんなさい。


それでも、ひまわりの芽は少しづつだが上に上に伸びていった。

僕はかくれて水をあげていた。

たまに、しおれそうになる時もあったが、水をあげると元気になった。

葉っぱに青虫がついて、ほとんどたべられそうになったとき、青虫さんに引っ越しをお願いして、なんとかなった。




夏。


ちいさなちいさなひまわりが咲いた。


女の子にひまわりが咲いたことを伝えたら、


「ほんとだ!でも、ちいさいね。大きいのがいいね」


ちいさくてもいいじゃないかと僕は思ったが、口にしなかった。





2 件のコメント:

  1. ひまわりや 少女の思い とどき咲く
    ・・・LHオヤジ

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  2. >LHオヤジさん
    小さき笑顔 互いを見合う
    ・・・ことりえり 

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